本当に効果のあるリピーティングとは - 口下手エンジニアの悪あがき

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英単語と文法は置いといて、TOEICの英語がするする頭に入ってくる！というレベルに達するには、普通のシャドウイングとリピーティングに、さらに工夫を凝らした本気のシャドーイング、リピーティングを集中してこなすに限るという話。だまされたと思って試してほしい。

TOEICのリスニングの点数が４か月で260点→445点(495点満点)にアップしました。取り組みはじめは「たまーっに」聞こえてきた簡単な単語を無理やりつなぎ合わせてイメージを膨らませて、ヤマカンでマークしていたのが、やっていくうちに断片的な単語ではなくて、文章として、意味を持った言葉として、少しずつ聞こえてきた！にわかに感動を覚えたその方法と、取り組むときの心構え（←ここ重要）を書いてみます。

シャドーイング編とあわせてご覧ください。

ganbaruengineer.hatenablog.com

リピーティングの手順

リピーティングの手順

シャドーイングと同様に公式問題集などのPart3またはPart4の問題を基準に書いております。

問題を普通に解き、答え合わせをする。
テキストの文章・和訳を確認し意味を理解する。不明な単語・熟語が無いようにする。
文章を見ながら声に出して読んでみる。
文章を見ながら、声に出し、文章に書いてある５W１ｈ（「だれが、いつ、どこで、なにを、なぜ、どのように）を基準に情景をなるべく具体的にイメージする。動作を伴うような文章であれば、それも真似て少しでも良いので体を動かしてみる。（例；あいさつなら片手を上げるなど）
１文ずつ音声を区切って聞きます。１文流れたら、ポーズして音声を止めます。その次に流れた音声を思い出しながら（忘れないうちに）その１文を自分の口で復唱します。もちろん、その音声そのままをなるべく再現すること、感情とシチュエーションを頭に思い描きながら口にすることが重要です。
次の文章に移ります。

このような手順になります。

リピーティングは、シャドーイングと違って何を成すために行うかと言うと、いろいろな説がさまざまな媒体で紹介されておりますが、英語初心者に対してはこの一点に尽きると思います。

それは、「英文に対する脳の短期メモリを活性化すること」です。

どういうことかというと、私が英語に慣れていないときに英文を聞くと、どんなに簡単な英文だとしても、その流れた瞬間に英文の内容が分かったつもりになっていても、次の文章が流れてきたときには、脳内の記憶がところてんのように押し出されて行って、次の文章が終わるころには、何にも頭に残っていないことが常でした。つまり、英語の文章をただの数秒でさえ頭に留めることができなかったのです。

これは、致命的です。どんなにやさしい文章でも記憶できないために、途中どんなに聞けたつもりになっていても問いの文章全体が終わるころには何も残ってないんです。問題を投げかけられても思い出せないんです。これじゃあ点数が上がるわけがない。

日本語であれば、たとえぼーっと聞いていたとしても、その後に何か質問されたら、「あぁ、こんなこと言っていたなぁ」となんとなくキーワードが思い出されると思うんですが、英語に限っては注意深く聞いたつもりでもなにも残っていないという事態が起こっていました。

なんでそうなってしまうんだろうと、悩みに悩んだ時期があります。

これじゃあ、英単語や英文法がわかったとしても、リスニングで点数アップにつながらないじゃないか、と。そこで悩んではじき出した答えが・・・、単に脳が慣れてない英語に対しては、英文の短期記憶することができないんじゃないか？と。日本語であれば、どのような文章であれ、自分の今までの経験と照らし合わせて相手がどんなことを言っているのか、意識せずとも頭に入ってきますよね。英語は、新しい言語だから、そうはいかない。一時的に、そう、ほんの数瞬でさえ頭に留めておくにも訓練がいるんだ、と考えるようになりました。圧倒的に足りない経験を補うための「訓練」です。

その答えが、「リピーティング」にあるんじゃないか？と思います。シャドーイングは、あくまで相手の言った言葉を自分の口で話せるほどに注意深く聞き、その場でイメージに置き換えて、シチュエーションを理解する訓練であり、「リピーティング」はその理解したシチュエーションを一旦、一時的に脳に記憶させ、その記憶を時間差によって自分でもう一回再現する、思い出すことができるようになる「訓練」です。

それによって、３０秒～４０秒程度の英語初心者にとっては長い時間の英文の一文、一文のそれぞれが他の文章とつながり合い、頭の中で結びつき長い段落全体をシチュエーションとして頭の中に留めることができ、そして肝心な問題文が流れるまで記憶に留めることができるようになる、と考えます。

つまり、「シャドーイング」と「リピーティング」はセットで取り組むことで初めて英文理解と、問題正答への道筋だと言えると思います。どちらが欠けても高得点には結びつかない不可欠な、英語経験を日本人が補うための「訓練」だと私は思います。

共感されたかたは、そのような心構えで試してみたらいかがでしょうか？

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