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「子どもが本を読み始める」過程に見る英語学習のヒント

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最近5歳の子どもが本を読もうと頑張っています。5歳の子供がひらがなを読むことに苦労しているところを、私の英語学習と重ね合わせて複雑な気持ちになります。そうはいっても母国語となる日本語を、こちらの心配もよそに、短いうちにスルスルと上達していくんでしょう。そこに英語学習のヒントも含まれているのでは!?

 

 

リーディングの課題 


英文を読むときの課題は、英文が一回読んでも頭に入って来ず、何度も読み返してしまうことです。単語のそれぞれはわかるけど文全体の意味は頭に入ってこないという、このもどかしい気持ちを何とかしたい。ある程度ややこしい文法でも何回か読み返したらわかるんですが、逆に言えば読み返さないとわからないんです。なぜわからないんでしょうか?理由を子どもの様子を観察しながら考えてみました

 

文字がわかっていても単語として理解できない

 子どもが今、ひらがな、カタカナを大部覚えてきました。ひらがな50音はわかってきました。一字一字は読めるし、だいたい書けます。でも、本を読んでもらうと、ひとつひとつの文字を思い出しながらゆっくりと読んでいくんです。そう、こんな感じ。「む」「か」「し」「む」「か」「し」「あ」「る」「と」「こ」「ろ」「に」。そしたら読んでもらっても読んだ本人は日本語の文章としてはわからないんです。だって、ひとつの文字に集中して読み終わったら、それを忘れて、次の一文字に集中しているんですもの。でも誰でも初めはそうでしょう?

 

頭の中にはまだ文字と日本語の単語がリンクしていないんだもの、文章なんかはなおさらです。「かえる」ではなく「か」「え」「る」がそれぞれ独立している文字なんです、文字をつなげたら意味を成すことことに気付かないんです

 

文字と単語のリンクを作る

そのとき親としては、ああ、それは「カエルさん」のことだよ、と気付かせてあげますよね。それの繰り返しで文字が単語になる。次は単語が文章になる。文字の集合が文章として意味を持っていると気付く。それを繰り返していくうちに、さまざまな文章に適用され、文字が意味を持ち、単語が文章となり本を読むことができるようになっていく。

 

「気付き」の範疇なのでたくさん読めばレベルが上がるのは当たり前ですが、「気付き」のコツさえつかんだら、それほどたくさん読まなくてもレベルアップしていくはずです。

 

英語学習に照らし合わせると


これを英語の学習に照らし合わせると、日本語の「あいうえお・・・」は「abc・・・」、あぁ、これは誰でもちゃんとわかっている。

 

じゃあ次のフェーズで、「単語が文章として繋がっていくこと」に気付けてないんじゃないか?無意識の中で気付きにくい頭の構造をしているんじゃないかと感じます。文章の意味を理解する過程で通らなきゃいけないところを通っているだけです。心配なことは何もない、子どもといっしょなんです子どもと違うところは、何回か読み返せば誰かに教えてもらわなくても自分で気付くことができることです。じゃあ、人に教わることはない。自分だけで訓練ができる。そして、単語から文章につなげる訓練なので、単語が難しい必要はないんです、簡単な文章をたくさん読んで訓練すれば、道は開けると感じます。

 

簡単な文章でいいので、それらの「気付き」を手に入れるために、なるべく多くの文章に触れることにがリーディングの王道になるはずです。そうだ!これって多読と言われてるものの正体じゃないのか?多読が薦められている根拠の一つではないと思う今日この頃なのであります。

 

みなさんはどう思われるでしょうか?