検出力と誤りの種類の整理
帰無仮説、対立仮説、検出力、第一種の誤り、第二種の誤り。
それらの関係について、しっかり理解されてますか?
複雑で頭がこんがらがってしまいます・・・
ちょっと図に描いてみて整理してみましょう。
図から、たとえば、
例1)変化を加えた後の集団からサンプリングした結果、
平均値が となった場合、
は本来 であるにもかかわらず、 であると
誤った判断を下してしまっている。
→第二種の誤り(ぼんやりものの誤り)を起こしてしまった。
発生する確率は
例2)変化を加えた後の集団からサンプリングした結果、
平均値が となった場合、
は本来 であるものを、 であると
正しく判断を下している。
→検出力 の確率で正しく判断できた!!
→こういう正しい判断をする検定でなくてはならない!!
<関係する公式>
図の軸の幅から、
⇒
⇒
この式から、検出力をいくつ以上にするためには、サンプリング数を
いくつ以上にすればよいか?と問われることが多い。
例)優位水準 であるとき、
検出力 以上となるようにサンプリング数を求めよ。
→
つまり、サンプリング個数は9個以上必要である!
これぐらいで整理になりましたでしょうか?